夜間攻撃

 北朝鮮地上軍は、夜間作戦を奇襲の最大の機会を提供するものと見ており、前進防御により探知されないCFC部隊への近接、目標攻撃、障害物通過口の開設、及び第2梯隊部隊の前方への隠密前進のためにこの方法を使用する。

 単純な移動と攻撃隊形に基づいているにも関わらず、北朝鮮地上軍は、夜間攻撃を近接統制、詳細な偵察、及び昼間準備を要求する重要かつ複雑な戦闘形態と考えている。それは、昼間攻撃の継続又は定められた防御陣地からの逆襲であり得る。

 北朝鮮地上軍の夜間攻撃の開始時間は状況に応じて異なるが、北朝鮮地上軍は、CFCの巡察活動に弛緩が現れたとき、悪天候時、CFCの兵員の就寝時、又は彼らが以前の戦闘作戦の未経験のために無警戒であると思われるときに考慮する。真夜中以前に開始される夜間攻撃は、以前の昼間作戦の戦果拡張を目的として実行される。真夜中以降に開始される夜間攻撃は、昼間攻勢作戦の開始として実行される。

 夜間攻撃隊形は、攻撃発起点の位置に基づいて選定される。北朝鮮地上軍のドクトリンは、縦隊、横隊、及び散開の3種類の夜間隊形を含む。縦隊隊形は、攻撃発起点がCFC防御線から離隔して位置するときに使用される。横隊隊形は、標準的な夜間攻撃隊形である。散開隊形は、攻撃発起点がCFCの防御線に近接して位置するときに使用される。

 北朝鮮地上軍の夜間攻撃隊形は、通常、昼間よりも狭い正面を使用する。また、突撃線は、通常、昼間よりもCFC陣地に近く(150m以下)、この地点への移動は、CFCの偵察又は監視による探知を避ける必要性を強調する。前進中、北朝鮮地上軍兵士は、CFCの照明の使用時は迅速に地面に身を伏せ、照明が消えたときに迅速に前進を再開する。彼らがCFCの巡察又は警戒部隊と遭遇した場合、前進部隊は、「銃身又は無音武器」によりこれらの部隊の捕獲又は処理を試みる。

 指揮・統制を向上させるために、正確な接近経路が指定される。容易に認められる地形・地物が、移動を容易にし、攻撃方向を標示するために統制点として選定される。加えて、磁石位置標定の特技者が、各戦区部隊に配属される。

 攻撃を実施する北朝鮮地上軍部隊が発見され、射撃及び照明を受けた場合、攻撃線に向かって停止することなく、可能な限り射撃を避け、通信封鎖を維持しつつ、敏速に移動する。攻撃開始に応じて、砲兵及び迫撃砲部隊は、指定された目標に対して射撃を開始し、歩兵は、手榴弾投擲攻撃、白兵戦、及び雄叫びを上げることを開始する。攻撃の適切な方向を維持するために、曳光弾と照明弾が使用される。装甲部隊は、当初の攻撃陣地に待機させられ、命令により、歩兵と合流するために前進する。

戻る 上へ 進む

最終更新日:2003/05/21

楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] ECナビでポインと Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!


無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 解約手数料0円【あしたでんき】 海外旅行保険が無料! 海外ホテル